パイロットって格好いいですよね!私も10年前にはただ憧れていいなあって思っているだけでした。どうやってなるのかさっぱり想像もつきませんでしたし、まさか自分がなれるなんて一ミリも思っていませんでした。
パイロットってなるのは一部の特別な人だけだと思ってませんか。周りに全然いないから話も聞けないしどうしたらいいかわからないですよね。
そんな方にぜひ読んで、パイロットになるための第一歩を踏み出して欲しいのです。パイロットになれる人は特別な人ではありません。ではどのようにしてなるのかをご紹介しますので最後まで読んでいただければ嬉しいです。
パイロットってどうやってなるの
旅客機のパイロットになる方法は現在(2024年時点)で大きく4つあります。
自社養成パイロット
最も人気があるのがこの自社養成パイロットになる方法です。自社養成を行っている会社は2024年で確認できたのは7社。一時は1社しかなかった時もあるほどでしたが、2030年問題もあり現在はパイロットを目指す人にとっては良い環境になってきてます。
募集の要件としては大学卒業という点のみで他は何も必要ありません。応募すれば受かる可能性が誰にでもあります。
ですが、人気のある航空会社ですと数十人しか募集人数がいないところに応募する方が数千人にもなることもあり、狭き門であると言えます。
航空大学校
航空大学校は日本で唯一の公的な操縦士教育訓練機関として、パイロットを計画的に養成しています。募集人数も多く、自社養成に比べるといくらか入りやすいと言えます。それでも応募する人は多く狭き門であることは変わりません。
航空大学校に入学するためには大学2年以上在学して、入学試験に通らないといけません。過去問題もたくさんあるのでしっかり勉強することで入れる確率は上がるでしょう。
恥ずかしながら超ド文系の私は航空大学校の問題集を見て「問題の意味すらわからん」となりこの道はすぐ諦めてしまいました。
養成課程のある大学
パイロット養成過程のある大学は2024年現在で日本には8校あります。どこにも共通するのが学費が通常の私立大学の学科と比べると割高であることです。
しかし、費用さえ工面することができればパイロットになるための資格を取得することができるため、旅客機パイロットへの道は大きく開けることでしょう。
10年以上前には、ほとんどこのようなコースもなかったので今の環境は本当にパイロットになるための門戸が大きく開かれていますね!
自費
自費でパイロットライセンスを取得することもできます。自費で取得するためには、訓練を提供している学校に入校し訓練を受けます。旅客機パイロットになるためには事業用操縦士と呼ばれる資格まで必要になります。
もしこの事業用操縦士の資格まで取得しようとすると日本国内では少なくとも1,000万円は用意しないと取得まで行くことはできません。
私の生まれは平民中の平民のためそんなお金はどこにもなく諦めるしかありませんでした。
パイロットになれる人はどんな人
私自身や、周りやその他一緒に働くパイロットの方々を見ても正直共通点は分かりません。出自も様々ですし、性格も能力もバラエティ豊かな人が多いです。
誰でもなれると言えば確かにそうですし、限られた人しかなれないと言ってしまえば確かにその通りでもあります。ですが、あえて言うなら超健康な人!
パイロットには身体検査証明という、航空身体検査に合格して得られる資格があります。こればかりは自分でどれだけ努力しても仕方ない部分があります。
身体検査以外の部分では自分で努力すれば何とかできることはいくらでもありますが、こればかりはどうしようもないです。私自身もこの健康面に関しては本当に親に感謝です。
パイロットに必要な資格
パイロットに必要な資格は数多くあります。日本で一般的に旅客機パイロットになるためには合計6つ必要です。全て国家資格となっており、資格取得のハードルはどれも低くはありません。
- 自家用操縦士
- 事業用操縦士/定期運送用操縦士(機長としての資格)
- 型式限定
- 計器飛行証明
- 航空無線通信士
- 航空英語能力証明
- 第一種航空身体検査証明
またそれぞれの資格については他の記事でご紹介します。
パイロットになるために必要な能力
パイロットになるために必要な能力は色々あります。本当に色々求められます。規程類の読み込みはしなきゃならないし、航空力学など理系の勉強も必要ですし、もちろん英語能力も必要です。
勉強関係だけじゃなく実際に飛行機を操縦する時には、操縦をしながら計算をしたり、管制官とやり取りをしたり、隣の人とコミュニケーションを取ったりと忙しいです。
何か不具合が起こった時にはすぐ対応する必要もあります。
そんな中、必要な能力を強いてあげるとすれば(あくまで個人の意見です!!)人の話を聞けることでしょうか。
もちろん全てにイエスマンである必要はありませんが、教官や同僚達の話すことが聞けないと、1人どんどん取り残されていってしまいます。
パイロットの仕事は広く色んな情報が必要な世界です。飛行中、もう1人のパイロットの意見は言うまでもなく最重要です。
地上にいる時でも規程類の改訂に、事故や不具合事例など1人だけの経験で安全を担保していくのは非常に難しい世界です。
パイロットになるために必要な勉強
勉強は色々やらなければなりません。何よりパイロットになるための航空大学校や、航空会社に入るための試験を突破するための一般教養の勉強が必要です。
パイロットになるためにそれぞれの訓練に入った後は、航空力学や、気象、航法に法規など多岐に渡ります。管制官とのやりとりは基本的には英語を使用するので英語も必要ですね。
私にとって何の関係もない勉強内容ばかりで本当に苦労しました。理系の勉強はさっぱりでしたし、数字アレルギーが(冗談です)。
英語に関しても通常使うような英語は管制官とのやり取りではあまり使用しませんので慣れるのにも時間がかかります。
必要な勉強は色々言いましたが、まずは一般教養です!とにかく試験を突破するために必要な一般教養部分の勉強を死ぬ気でやりましょう!
パイロットになるための第一歩は応募すること
ここまでパイロットになるための必要となりうる要素をたくさん紹介してきましたが、全て必要だということではありません。逆に言ってきた要素が全くなくても他の色んな要素でカバーできることもあります。
ですが、考えているだけでは絶対になれません。どれだけ優秀でも応募しなければ何にもなりません。もしパイロットになりたいのであればまずは、パイロットになるための入学試験や、就職試験に応募することからです。
パイロットになるのは決して特別な人じゃない!
私自身、本当に平凡な人間です。理系の勉強は嫌いやし、英語もペラペラとは程遠い。運動神経もいわゆる普通です。
周りからも「絶対に無理だからやめとけ」と猛反対もありました。それでもなりたいという気持ちを抑えることはできず、なるためにはどうすればいいかを考えてひたすら行動しました。
その結果が現在の自分であると考えています。本当になりたい人にはそれなりのチャンスが来るし、そうじゃない人にはそのチャンスは来ません。
それは特別な人ではありません。ただ淡々とやるべきことをやってる人です。
身体検査というどうしても超えられないハードルがある部分に関しては仕方ありませんが、それも受けてみないことにはわかりません。なので、本当になりたいと思っているのであれば是非その門を叩いてください。
必ず道が開けますし、きっとなりたいと思ったものになれるはずです。ここではそのお手伝いが少しでもできればと思います。
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