パイロットの制服のカッコ良さはどこから?その目的と由来について紹介

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出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1627198&title=飛行機とパイロット10
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空港で見る制服を着たパイロットってかっこいいですよね!1度は着てみたいと思うパイロットの制服ですが、「パイロットってなんであの制服なんだろう」そう思ったことはありませんか?

この記事ではそんなかっこいいパイロットの制服について詳しくお話しします。ぜひ最後まで読んで、パイロットの制服の秘密を知ってみてください。

そしてパイロットの制服姿を見るのが空港での楽しみの1つにしてもらえると嬉しいです。

パイロットはなぜ制服?

出典:https://pixabay.com/photos/man-thinking-doubt-question-mark-5723449/

パイロットはなぜ制服を着ると決まっているのでしょうか。もちろん会社に決められているからというのはありますが、その会社がパイロットに制服を着用するように指示しているのは次の理由が考えられます。

以下の理由により、パイロットの制服は単なる衣服以上の意味を持ち、航空業界では重要な役割を果たしています。

パイロットが制服を着用する理由4つ
  • 組織のアイデンティティとブランド
  • プロフェッショナルであるいう証と信頼性の象徴
  • 安全性と機能性
  • ランクと役割の明確化

プロフェッショナルであるという証と信頼性の象徴

パイロットの制服は空港で見た時には一眼でそれとわかります。それはお客様からわかるのも大事ですが、同乗クルーから見ても必要です。

制服を着たパイロットは、お客様に対して信頼感と安心感を与えます。制服はプロフェッショナルの証であり、パイロットが適切な訓練を受け、資格を持っていることを示しています。

制服はパイロットであることを示し、航空機内のリーダーシップを視覚的にわかりやすくしています。これにより、緊急時や特別な状況において、お客様やクルーがパイロットであると信頼し、迅速に指示に従うことが期待されます。

組織のアイデンティティとブランド

各航空会社には、特定のデザインや色、ロゴが取り入れられているので、お客様がすぐにどの航空会社のパイロットであるかを認識できます。

また社員同士でも同じ制服を着用することで、パイロットやクルーの間に一体感や団結力が生まれます。これにより、チームとしての協力やコミュニケーションが円滑に行われやすくなります。

安全性と機能性

制服は、空港や航空機内でパイロットであることを簡単に識別する手段となります。制限区域内では部外者を排除するために、この識別が非常に重要です。

また制服を着たパイロットは地上スタッフから必要な情報やサポートを迅速に得ることができます。これにより、飛行の準備をスムーズに行うことができます。

パイロットの制服は、快適さと機能性を考慮して設計されています。例えば、ポケットの配置や素材などが実務に適したものとなっています。

ランクと役割の明確化

制服に付けられた肩章や袖章は、パイロットのランクや役職を示しています。これにより、クルーや地上スタッフが各パイロットの役割や責任範囲を理解しやすくなります。後ほど詳しく説明しますが、3本線や4本線といった線の多さで識別が簡単にできます。

パイロットの制服の由来

制服のデザインは航空会社ごとに異なりますが、肩章に関しては機長は4本副操縦士は3本と世界共通で決まっています。それはなぜでしょうか。


機長は4本線


副操縦士は3本線

この謎を解くヒントは船にあります。一見異なる乗り物ですが、実は飛行機と船には多くの共通点があります。

船と飛行機の共通点

出典:https://pixabay.com/photos/ship-captain-bridge-1618372/

船と飛行機には共通点がたくさんあります。使っている言葉や、システムなど色んな面で飛行機は船から由来しているものがあります。

例えば、船が停泊する場所は「港」(harborかport)と言いますが、飛行機の場合は「空港」(airport)と呼びます。船はシップ(ship)ですが、飛行機の事をシップ(ship)とも呼びます。

船は、接岸は左側から接岸をし、乗降も左舷からということになります。飛行機も、通常は機体の左から乗降りします。なお、船の場合、右からも左からも乗降りする場合があります。

船の責任者は船長(captain)ですが、飛行機の責任者である機長もキャプテン(captain)です。船員の事をクルー(crew)といいますが、飛行機の世界でも乗務員をクルー(crew)と呼びます。

制服の肩章、袖章の由来

船と飛行機には共通点がたくさんあるとご紹介しました。制服についても船でのしきたりを飛行機に持ってきていると言われています。

船には4階級の航海士が乗務しています。その階級(等級の数字が小さい程階級が上)によって肩章の本数が異なります。三等航海士は1本、二等航海士は2本、一等航海士は3本、船長(Captain)は4本です。

ここから、飛行機の機長(Captain)は4本、副操縦士が3本となりました。また、一等航海士は英語で“First Officer”と表記します。皆さんも英語の機内アナウンスで聞いたことがあるかもしれませんが、飛行機の副操縦士も同じく“First Officer”と言います。

パイロットの制服ってどういうもの?

パイロットの制服はどのようなものでしょうか。制服は、シャツ、パンツ、ジャケット、ネクタイ、帽子、肩章、ウィングバッジからなります。

シャツ、パンツ、ネクタイ

シャツに関しては機能性を考慮し、ポケットがついていて、ペンを刺すための穴が空いていたり、ものが入るようにマチがついていたりします。またウィングバッジが付けれるように胸の部分に穴が空いており、肩章がつけれるようにループがついています。

パンツも機能性に考慮しており、夏場は通気性が良いもの、冬場は布が少し厚いものになっています。ジャケットは袖章がついていて、シャツと同じくウィングバッジを通す穴が胸についています。

ネクタイについては航空会社によって色が違いますが、つけている会社が多いです。クールビズということもあり、最近ではネクタイの着用をしなくても良い会社もあるようです。肩章、袖章はご紹介した通りです。

制帽、ウィングバッジ

制帽は最近では着用していない航空会社が多いですが、やはりパイロットといえばあの制帽というイメージはありますよね。制帽も機長と副操縦士で違いがあって、機長の制帽には金色の葉がついていますが、副操縦士にはありません。

ウィングバッジは全パイロット共通でつけているものです。ウィングバッジは厳しい訓練を通過した証として授与されます。各航空会社で独自のデザインになっています。

会社ごとの制服の違い

JALの制服
ANAの制服

肩章の線の色が違うところもあります。スターフライヤーなんかは肩章の色がシルバーになっていてかっこいいですよね。

会社ごとに制服にも違いはあります。日本の航空会社ですとANAは濃紺の制服ですし、JALですと黒の制服ですね。

空港に遊びに来る機会があったら、パイロットの制服のデザインの違いを見るのも楽しいかもしれませんね!

パイロットの制服のデザイン

キャビンアテンダントと違いパイロットの制服のデザインは昔からほとんど変わっていません。やはりパイロットは一眼でその職務とパイロットであるということがわかることが一番の理由ですね。

一部航空会社では女性用のデザインを取り入れたところもあります。女性のパイロットがそれだけ増えてきているということですね。

ANAの女性パイロット用制服

パイロットの制服は機能面を重視していて、すでに完成されているので、特にデザインを変えるところがないというのも正直なところではないでしょうか。

パイロットの制服着用体験ができる場所

ここまで色々制服について紹介してきましたが、制服着たくなってきましたか?(笑)せっかくですので、制服の着用体験ができる場所をご紹介します。

パイロットの制服着用体験ができる場所3選!
  • JAL SKY MUSEUM
  • Skyart JAPAN
  • キッザニア東京

JAL SKY MUSEUM

大人も子供も無料で制服着用体験ができるのはJAL SKY MUSEUMです。JALの工場見学で、空の仕事やJALの歴史に触れ、本物の飛行機を間近で見ることができます。

マジックテープで後ろを止めるだけの、簡単着用ができる制服で記念写真を撮ることができます。また、JALのハンガー(飛行機の格納庫)見学もできるので、無料ですが大人気の体験です。

気をつけていただきたいのが、予約制で、なおかつ非常に人気があるので、しばらく先まで予約がいっぱいになっています。もしお出かけで JAL SKY MUSEUMに行きたいという方はお早めのご予約が良いでしょう。

Skyart JAPAN

世界に20台しかない、パイロットが訓練に使うフライトシミュレーターが体験できるSkyart JAPAN。ここはメインはフライトシュミレーター体験ですが、オプションで制服の着用もできます。

この広い空を飛んでみたい、大きな飛行機を操縦してみたい、制服姿がかっこいい、この全てを叶えることができます。

1人でも、カップルでも、ファミリーでも体験できる場所になっています。実際のパイロットの仕事に触れて、制服も着れば、それだけでパイロットになった気分を味わえます。

キッザニア東京

キッザニアは楽しみながら社会のしくみを学ぶことができる「こどもが主役の街」です。ここで体験できるのはANAのブースで本物の飛行機の機体がパビリオンになっています。

飛行機を操縦するパイロットの仕事を制服を着て体験することができます。残念ながら大人の方は体験することができませんが、お客様になってお子様のご活躍をご覧いただくことができます。

【まとめ】パイロットの制服はただかっこいいだけじゃない

出典:https://unsplash.com/ja/写真/飛行機の隣に立つ制服姿の男性-fzzOdxrXBqE

パイロットの制服はパイロットの階級や役職を示すための重要なシンボルであり、信頼性、プロフェッショナリズム、階層構造を視覚的に示すための重要な役割を果たしています。

空港で見るパイロットはとてもかっこいいですが、その制服はかっこいいだけではなく、しっかりとその役割も果たしているのだと理解していただければば幸いです。

最近ではそれぞれの航空会社、季節、性別によっても制服に違いが出てくるようになったので、その違いを見つけるのも楽しみの1つにしては面白いんじゃないでしょうか。

空港で制服のパイロットを見かけた際にはぜひお声掛けしてくださいね!

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