パイロットの仕事と言われてどのようなものが思いつきますか。一番最初はやはり飛行機を操縦することですよね。飛行機を動かしているパイロットは非常にかっこいいですが、その裏には日々の努力が隠れています。
この記事ではパイロットの仕事をお伝えすること、その魅力ややりがいなどをお伝えして、パイロットの仕事がどのようなものかを理解して、より魅力的に感じることができると思います。
パイロットになりたいと思う方は是非読んで参考にしてみてくださいね!
パイロットとはどんな仕事
パイロットの代表的な勤務先はご存知の通り、航空会社です。飛行機に人や貨物を乗せて操縦し、世界中を飛び回ります。
日本にはJALやANAに代表されるように航空会社がグループ会社も含めると20社以上もあります。そこで飛行機の操縦を任されるのがエアラインパイロットです。
そんな日本や世界を飛び回るエアラインパイロットの仕事とはどのようなものでしょうか。ここでは詳しくご紹介します。
パイロットの主な仕事
エアラインパイロットの役割は、飛行機の安全の最後の砦として飛行機の操縦を行い、人や荷物を目的地まで安全に送り届けることです。
通常、機長と副操縦士の組み合わせで2人で飛行機を操縦します。機長が飛行機における最終判断と操縦全般を担い、副操縦士が航空管制官とのやり取りや、燃料の使用状況の把握、計器の監視等を行います。
飛行機に乗っている時以外の仕事
パイロットは飛行機に乗ってる以外に仕事はないのでしょうか。いえ、パイロットは飛行機に乗っていなくても仕事はあります。
年に2回ある試験や、訓練を受けたり、日々の運航のための勉強も各自で行なっています。また身体検査のために体調を整えたり、日頃から健康に気を遣いながら生活するのも仕事の一部と言えるでしょう。
エアラインパイロットは実際に飛行機を飛ばしていなくても、勉強や健康維持のために自らを律することが必要です。
パイロットの魅力とは
エアラインパイロットの魅力はたくさんあります。人によって魅力に思う部分はそれぞれです。ですが、パイロットの仕事を知ってしまうときっとその魅力に取り憑かれてしまうでしょう。それをこれからお教えします。
パイロットの魅力その1:上空から見る景色
パイロットの魅力で一番想像しやすいのが、上空から見る景色でしょうか。ご想像の通り、コックピットから見る景色は本当に美しいです。
晴れた日なら、上空から見る日本の山々に、東京の夜景、夏なら花火も見えることがあります。雲が広がるような日でも、低い雲を突き抜けた後の真っ青な空や、その雲の上を飛んでいく気持ちよさ。
オーロラや満点の星空なども見ることができ、コックピットの大きな窓から見る景色、そして自らが飛ばした飛行機の中から見る景色は格別です。
パイロットの魅力その2:飛行機という金属の塊を飛ばす
飛行機という大きな金属の塊(もう現在は金属だけではなくその外側はカーボンになっている飛行機もありますが)を動かしたり、空に飛ばすことができる唯一の職業はパイロットだけです。
飛行機を動かすためにはその理論や方法を理解する必要がありますが、それを習得すれば、自分の手で動かすことができるようになります。
自分の手で初めて飛行機を飛ばすことができた瞬間は今でも鮮明に覚えているほど強烈に感動したことを覚えています。
パイロットの魅力その3:国内外問わず色んなところへ行ける
パイロットは言わずもがな、飛行機を操縦してお客様や荷物を出発地から目的地へ安全に運ぶことが仕事です。1日の仕事で基地に戻ってくることもありますが、外地で泊まることも多々あります。
特に国際線では1日で帰って来られるところは少ないですし、疲労管理の観点からも行った先に1~2泊することが多いです。
国内線でも国際線でも行った先には美味しい食べ物や美味しいお酒、行ってみたい観光地がたくさんありますので、いつも楽しみにしながら飛んでいきます。
パイロットの大変なことは
パイロットの仕事は楽しいことだけではありません。非常に専門性が高いことや、安全が重要ということもあり知識や、経験、技術の維持、しっかりとした体調管理が求められます。
年に何度も規程類は更新されますし、その度に自分自身の知識もアップデートしなければなりません。また国際線を飛んでいれば、日本国内だけでなく、諸外国を飛ぶために法律や決まりを勉強しなくてはなりません。
経験や技術は一朝一夕に身につくものではなく、毎回のフライトで自ら振り返りを行い反省し、次に活かすという作業を続けていく必要があります。
体調管理という面では、朝早い時間や夜遅い時間の到着のフライトもあります。深夜のフライトもありますし、10時間を超えるような長いフライトになってくると時差や気温差なども大きくなってきます。生活のリズムが目まぐるしく変わる状況に対応するのもとても大変です。
パイロットのやりがいとは
パイロットのやりがいは多岐に渡ります。人によって感じる部分も違うとは思いますが、私は主にこの3つで考えています。
- 自己成長
- 日々のやりがい
- 仕事の成果と達成感
自己成長
自己成長をすぐに感じるのはなかなか難しい部分ではありますが、パイロットという職業の中でももちろん感じることができます。
最初は自分の手順をこなすことだけで精一杯になっていても、そのうち自分のことだけでなく、一緒に操縦している相手のことが見れるようになってきたり、後ろのお客さんのことまで事細かに考えることができるようになってきたりします。
あとは安全はもちろんですが、それだけじゃなくて定時性や快適性なども考慮することができるようになってきたり、最近では脱炭素に向けた環境配慮にも目を向けることができるようにもなってきます。
色んな面で自分の成長を感じることができるようになってくれば仕事はもっと楽しいものになっていきますし、生涯終わりなく自分で成長していくことができるんだろうなと思っています。
日々のやりがい
日々の業務の中でのやりがいはたくさんあります。魅力と重なる部分もあり、ここは人によって大きく違う部分かと思いますが、あくまで個人的な意見でお伝えしていきます。
私は単純に乗り物を動かすことが大好きですので飛行機を操縦することが本当に楽しいと感じながら操縦してます。ですがパイロットになって数年が経ちますが、いまだに飛行機の操縦はうまくいかないことが多く100点への道のりは果てしないです。
あとは飛行機から見る景色ですね。この景色を見るために頑張ったんだと思えるほど、毎度のフライトで見る景色は色んなものがあり、私の心を満たしてくれます。晴れた日の朝にみる富士山や、東京の夜景はまさにその代表です。
仕事の成果と達成感
パイロットの仕事の成果はすぐにわかります。どのような飛行を計画して、その通りにできたかどうかを確認します。計画通りにできなかった場合には何が原因かを振り返りをします。
ですので運航条件の悪い中を飛行する場合には、その計画が非常に大事になってきます。自らで予測し計画した通りに飛べればなんともないフライトになりますが、大きく外れると予想外のことだらけで飛行機を危険に晒してしまう可能性もあります。
お客様やみなさんの大切な荷物をお預かりして目的地まで運ぶという責任は大きく、そのプレッシャーももちろん大きいものになります。
だからこそ、パイロットは事前に準備をたくさんして万全の態勢でフライトに臨むのです。そして無事に目的地に皆様を送り届けることができればそれが成果ですし、一番の達成感となるのです。
パイロット業界の現状と将来性
どの業界も人手不足が叫ばれていますが、パイロットにおいてもそれは変わりません。特に2030年問題と呼ばれる大きなパイロット不足の谷が待ち受けています。それゆえにパイロットの需要というのは非常に高いです。
そしてパイロットの仕事の特性上、AIにとって変わられることはこの先しばらくはありません。天候判断もいまだに100%当たるわけではないですし、緊急時の対応や、急病人への対応、その他の判断においてまだまだ全てをAIに任せることはできないでしょう。
そして何よりパイロットは色んな資格を必要とする仕事です。参入障壁も高くまだまだパイロットは需要が高い職業であるでしょう。
【まとめ】パイロットの仕事は魅力も将来性もある!
パイロットの仕事は飛行機を飛ばす以外にも勉強や技量維持、体調管理など日々自己研鑽が必要な仕事です。もちろんその分やりがいもあり、他の職業では得られない経験をたくさんすることができますし、魅力もたっぷりあります。
需要がまだまだ落ちることはないので今からパイロットになっても当分安心して働くことができます。将来的には少子高齢化もありさらに需要が高まることも考えられます。
パイロットの仕事、少しでも興味を持っていただけましたでしょうか。パイロットになりたい方は是非今後の参考にしてみてくださいね!
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