空を飛んでいる飛行機ってかっこいいですよね!空を飛んでいるものって全部飛行機って思ってませんか?実はそうではありません。
この記事ではそんなあなたのために、「飛行機」についてご紹介します。この記事を読むと飛行機が何か、飛行機の歴史、そして最後には空を飛んでいるものが飛行機だと区別することができるようになります!
ぜひ最後まで読んで、飛行機の魅力について知ってみてより身近に感じてみてください。
飛行機とは
空を飛んでいるものは全て飛行機、ではありません。正確に言うと「航空機」です。そしてこの「航空機」とはなんぞやと言うところですが、簡単に言うと、人が操って空を飛んでいて、人を乗せるもの全部です!
飛行機やヘリコプターなど全部航空機なのです。この航空機の種類について日本の航空法からご説明します。
航空機の種類
人が乗つて航空の用に供することができる飛行機、回転翼航空機、滑空機及び飛行船その他政令で定める航空の用に供することができる機器
航空法第2条1項
上の航空法から読み解くと、航空機の大きく分けると4つということになります。航空法に書かれているものは難しいですよね。
- 飛行機
- 回転翼機
- 滑空機
- 飛行船
ちなみにロケットや気球は航空法の定義から外れているので、航空機という枠には入りません。
飛行機
旅客機など航空会社が運航している想像通りの飛行機のことです。固定翼機とも言います。エンジンで前方への推力を得て加速前進し、主翼の揚力によって滑空、浮上するものを言います。
固定翼機にもいくつか種類がありますが、これは後ほど紹介します。
回転翼機
ヘリコプターのことです。エンジンでローター(回転する翼)を回転させて揚力を発生させて飛行する航空機です。警察やテレビ局、最近ではドクターヘリもありますよね。
機動力が高く、基本的にはどこでも離発着ができるのが良いところです。
滑空機
グライダーのことです。飛行機と違うのは、グライダーには動力がありません。ウィンチなどで引っ張って離陸して、離陸後は滑空して飛行する航空機です。
滑空だけで何時間も飛べる人がいるというのもすごいですよね。上昇気流などを見極めて上空に上がっていくそうです。
飛行船
空気よりも軽く、風船のように浮力で空中に浮かぶ航空機です。風船のようなものの下についているのが人が乗る部分のゴンドラです。前に進むときはゴンドラや後方についているプロペラで目に進みます。
大きさは70mを超えるものもあり現在世界最大の旅客機であるエアバスA380と同じぐらいの大きさになるものもあります。昔は時々飛んでいるのを見てた気がしますが、最近は全然見なくなりましたね。
飛行機の歴史
航空機の種類については簡単に説明した通り、日本の航空法では基本的に4種類に分類されます。その中でもここでは飛行機に絞って歴史をご紹介していきます。
- 初飛行から第一世界大戦終了後(1903~1939年)
- 第二次世界大戦、戦後からジェット時代へ(1939~1950年代)
- 旅客機の大型化、デジタル化(1960年代~現在)
初飛行から第一世界大戦終了後(1903~1939年)
飛行機の歴史はアメリカのライト兄弟によって作られました。上の画像はそのライト兄弟の写真です。彼らは世界初の有人飛行を成功させたのです。ここから急速に飛行機は進歩していきます。
特に飛行機を軍事利用することでその技術はより色んな国、組織、人物によって発展することになります。
- 1903年: ライト兄弟が「ライトフライヤー号」で初の動力飛行に成功。
- 1909年: ルイ・ブレリオが英仏海峡を飛行機で初めて横断。
- 1914年: 第一次世界大戦が始まり、軍用機の重要性が高まる。
- 1919年: アルコックとブラウンが初の大西洋無着陸横断飛行に成功。
- 1927年: チャールズ・リンドバーグが単独無着陸で大西洋横断飛行に成功。
- 1930年代: DC-3などの商用旅客機が登場し、航空旅行が普及。
第二次世界大戦、戦後からジェット時代へ(1939~1950年代)
第一次世界大戦により、飛行機は軍事利用が進みました。第一次世界大戦において偵察機から戦闘機、爆撃機にまで発展しました。
第二次世界大戦においてはさらに進化し、世界初のジェット機まで誕生しました。ジェット機が誕生したかと思うとすぐに超音速飛行まで達成するのですから、飛行機の進化は目覚ましいですね。
- 1940年代: 第二次世界大戦中にジェットエンジンが開発される。メッサーシュミットMe 262が世界初の実戦ジェット戦闘機として登場。
- 1947年: チャック・イェーガーがベルX-1で音速を超える飛行に成功。
- 1952年: デ・ハビランド・コメットが世界初のジェット旅客機として運航開始。
- 1958年:ボーイング707がパンアメリカン航空により運航開始。
旅客機の大型化、デジタル化(1960年代~現在)
この時代になると、いよいよ旅客機が本格化、ボーイング747に代表される大型旅客機も登場してきます。そして超音速旅客機のコンコルドも登場です。
グラスコックピットやフライバイワイヤなどの最新技術によりコックピットは2人体制での運航が標準化してきました。現在では長距離国際線を除いたほとんどの運航がパイロット2人体制での運航です。
- 1969年: ボーイング747が初飛行。大型旅客機の時代が到来。
- 1976年: コンコルドが超音速旅客機として商業運行を開始。
- 1980年代: グラスコックピットやフライ・バイ・ワイヤ技術が導入される。
- 2000年: エアバスA380の開発が進行し、2005年に初飛行。
- 2010年: ボーイング787ドリームライナーが初飛行。新素材と技術の導入で燃費効率が向上。
- 2020年: 持続可能な航空燃料(SAF)や電動航空機の研究が進行中。
飛行機とエンジンの種類
飛行機にも種類があります。今回は多くの人がよく目にする旅客機で、大まかにターボプロップエンジンとターボファンエンジンの違いから、主な飛行機の種類までご紹介します。
これを知ることで飛行機を見ることがより楽しくなること間違いなしです。乗ってみるとよりその違いがはっきりわかるので飛行機の旅がもっと楽しくなりますね。
ターボプロップエンジン
ターボプロップエンジンは主にプロップと呼ばれるプロペラから推力を得るエンジンです。このプロペラを動かすためにタービンエンジンを回しています。
ターボプロップエンジンは低速域(約450km〜700km)、低高度(約5000m〜9000m)が最も効率的に飛行できるエンジンです。
低速でも離発着ができるため小さな空港での運航に適しています。このエンジンを積んだ飛行機は主に短距離を得意としていて、燃料効率も良いので、主に地方路線で運航されていることが多いです。
ターボプロップエンジンの主な飛行機
ターボプロップエンジンの主な飛行機は以下の飛行機があります。すでに退役している飛行機もありますが、国内でメインで使われていた飛行機です。
- サーブ340
- ATR72
- DHC-8
など、基本的には国内リージョナル航空会社で運航されています。
ターボファンエンジン
ターボファンエンジンはガスタービンでファンを回転させ、ファンからの推力とエンジンの排気ガスからの推力を組み合わせて推進力を得ています。
高速飛行に適しているので、多くの現代のジェット旅客機で使用されています。また、高高度での性能が良く長距離においては必須のエンジンと言っても過言ではありません。
効率も良く、最近では昔と比べて音も静かになってきているので、環境にも良くなってきています。
ターボファンエンジンの主な飛行機
ターボファンエンジンの飛行機には以下の飛行機があります。国内外で多く使われています
- ボーイング737
- ボーイング787
- ボーイング777
- エアバスA320
- エアバスA350
- エンブラエルE190
など、多くの航空会社で採用されている飛行機で、一度は見たことや聞いたことがある飛行機が多いのではないでしょうか。
世界の飛行機メーカー
飛行機のメーカーは世界にいくつもありますが、ここでは日本でも飛行している飛行機メーカーをご紹介します。
飛行機メーカーを知ることでより飛行機への興味もそそられるのではないでしょうか。
ボーイング (Boeing)
アメリカに本社を置く世界最大の航空機メーカーの一つです。現在ではアメリカで唯一の旅客機メーカーになっています。主に商用旅客機を製造し、軍用機や宇宙機器も手掛けています。
日本でも多くの航空会社がボーイングの飛行機を使用しています。大手航空会社は大型機まで、その他の航空会社は小型のボーイング737を使っていますね。
現在ではボーイング747は国内航空会社ではすべて退役していますので、ボーイング747が見られるのは海外航空会社のみです。
エアバス (Airbus)
ヨーロッパに本社を置く多国籍航空機メーカーです。ボーイングと並ぶ商用旅客機の主要メーカーです。2022年においてはボーイングに対して約200機の大差をつけて4年連続ボーイングの納入数を上回っています。
日本国内では、エアバスA380をANAが、エアバスA350をJALが運航しています。また小型機のA320などはLCCが主に運航しています。
ATR(Avions de Transport Régional)
エアバスグループの傘下の企業です。主にターボプロップ旅客機を製造しています。貨物機としても使えるように大型のカーゴドアを装備しているなど採算を取りやすい設計になっているのもユーザー目線の良いところです。
日本国内においては天草エアラインやJACが使用しています。
エンブラエル (Embraer)
ブラジルに本社を置く航空機メーカーです。主にリージョナルジェット(短距離・中距離旅客機)やビジネスジェットを製造しています。
また、エアバス、ボーイングに次ぐ世界第3位の航空機製造メーカーとなっています。日本国内においてはJ-Airが主に使用しています。
ボンバルディア (Bombardier)
カナダに本社を置く航空機メーカーです。主にリージョナルジェットやビジネスジェットを製造しています。
民間航空部門においては世界第4位です。CRJシリーズは以前J-Airが運航していました。現在はANAグループのIBEXが運航しています。
デ・ハビランド・カナダ(de Havilland Canada)
カナダの航空機メーカーで、ターボプロップ機を製造している。1992年にボンバルディアによって買収されたが、2018年に再度ボンバルディアからロングビュー・アビエーション・キャピタルが子会社としてデ・ハビランド・カナダを復活させました。
日本国内ではANAウィングスやオリエンタルブリッジ、RACがQ400を運航をしています。
おすすめの飛行機が間近で見れるスポット3選
ここまで色々飛行機の種類についてお話ししてきました。あなたも飛行機見にいきたくなってきたのではないでしょうか。
飛行機を近くで見られるスポットをご紹介しますので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。迫力満点の飛行機を見れること間違いなしです。
飛行機が近くで見れる場所はたくさんありますが、その中でも筆者おすすめのスポットは一度は行ってみて欲しいところです。
- 羽田空港展望デッキ
- さくらの山
- 千里川土手
羽田空港展望デッキ(東京/羽田空港)
羽田空港は日本一の離発着数を誇る空港です。ひっきりなしに飛行機が離発着する姿を見ることができます。
また国際線も多く色んな国からの飛行機も見ることができます。第一ターミナルではA滑走路が近く、最も多く離着陸する滑走路を間近に見ることができます。
ターミナル内もたくさん買い物したりご飯を食べたりするところもあるのでお出かけスポットとしてもいいですね!
羽田空港での飛行機鑑賞をより楽しむための一冊! |
さくらの山(千葉/成田空港)
さくらの山は、成田空港に隣接する小高い丘に位置していて、桜の木の下で航空機の離着陸の素晴らしい眺めを見ることができます。春には桜が満開で飛行機と一緒に撮る写真はとても美しいです。
成田空港は国際線がメインで大きな飛行機も大きいのでとても迫力がある離着陸風景を見ることができます。
観光物産館「空の駅 さくら館」があり、食事もできますし、成田の地元食材や航空グッズも売っているのでぜひ寄ってみてください。
成田空港で見れる飛行機の写真集です! |
千里川土手(大阪/伊丹空港)
伊丹空港の滑走路のすぐ南に接する千里川土手での着陸目前の飛行機が真上を間近に飛ぶ姿は、まさに迫力満点!音や風もしっかり感じることができるここは筆者のイチオシ!!
「飛行機撮影の聖地」とも言われていて、全国から飛行機の着陸を見に人が集まっています。週末にはたくさんの飛行機ファンが訪れています。
飛行機の真正面から撮ったり、お腹を撮ったり、すぐ横から撮ったり非常に近いので色んな角度から撮れるのがとても楽しいスポットです。
【まとめ】感じてください飛行機の魅力!
飛行機の歴史から種類についてご紹介してきました。それまで空を飛んでいるものはすべて飛行機だと思っていた方もこの記事を見て飛行機はどれかもわかっていただけたのではないでしょうか。
飛行機の中にも色んな種類があるので、また詳しいお話については別の記事でしようと思いますので楽しみにしていただければと思います。
最後には飛行機を間近で見るスポットもご紹介しましたので、ぜひ見に行ってより飛行機の魅力を感じていただけたら嬉しいです。
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